令和7年度 要覧 オーテピア高知声と点字の図書館 令和7年6月  目次 1 略年表 1ページ  2 令和7年度運営方針 3ページ 3 令和7年度実施計画 4ページ 4 組織 7ページ 5 施設 8ページ 6 予算 9ページ 7 令和6年度蔵書統計 10ページ 8 令和6年度実施計画成果 12ページ 9 関係条例・規則等 23ページ 1ページ 1 略年表 1967年(S42年) 10月 高知点字図書館設置 12月 第1回点訳奉仕者講習会・第1回録音奉仕者講習会開催 1968年(S43年) 7月  「竹内 寿亀 点字文庫」開設 1969年(S44年) 12月 「高知県点字文庫」開設 1972年(S47年) 7月 県委託事業「第1回点訳奉仕員養成講座」開催 1974年(S49年) 1月 県委託事業「第1回朗読奉仕員養成講座」開催 11月 対面による読書会開始 1975年(S50年) 3月  「すぐ読む会」発足 委託朗読スタート 1978年(S53年) 9月 「祖父江良夫文庫」開設 1979年(S54年) 4月 録音オープンリールテープのカセット化開始 1980年(S55年) 11月 第1回対面朗読講習会開催 1981年(S56年) 1月 対面朗読スタート 1983年(S58年) 9月  「高知朗読奉仕者友の会」結成 1987年(S62年) 10月 20周年記念式典及び講演会開催 1988年(S63年) 1月 点訳奉仕者の会「高知ブライユの会」結成 1990年(H2年) 2月 日本アイ・ビー・エムのホストコンピューターとパソコン通信でつながる 1992年(H4年) 12月 旭 食品 株式会社から 1,000万円の寄附を受け,高知点字図書館 竹内 基金設置 1994年(H6年) 11月 大原富枝文学館に大原作品の録音図書を寄贈(60タイトル 459巻) 1997年(H9年) 5月 点字即時情報ネットワーク(JBニュース)事業を県より受託,JBニュース発行開始 10月 30周年記念式典,講演会,福祉機器展開催。「30周年記念誌」発行 1999年(H11年) 6月 デジタル録音図書 読書機プレクストーク,CD録音図書貸出開始 2000年(H12年) 4月 視覚障害者を対象としたパソコン講座開講 2007年(H19年) 10月 40周年記念式典及び講演会,三者交流会開催 2010年(H22年) 4月 全国視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」運用開始   2ページ 2011年(H23年) 1月 故岡村洋子氏の遺言による寄附金を原資に高知点字図書館事業振興基金設置 3月 新点字図書館基本構想策定 7月 新図書館等複合施設整備基本計画公表 2012年(H24年) 3月 新図書館等複合施設等基本設計公表 2014年(H26年) 6月 第1回テキストデイジー講習会開催 9月 第1回対面音訳ボランティア養成講座,スキルアップ研修会を高知県立図書館と合同で開催 2015年(H27年) 11月 新点字図書館の名称「オーテピア高知声と点字の図書館」に決定 2016年(H28年) 4月 仮設市民図書館・点字図書館開設 11月 新点字図書館サービス等検討委員会設置 2017年(H29年) 3月 「オーテピア高知声と点字の図書館サービス計画」策定 11月 50周年記念式典,講演会,三者交流会開催 12月 オーテピア竣工,引渡し 2018年(H30年) 7月 オーテピア高知声と点字の図書館開館 11月 第1回高知声と点字の図書館運営協議会開催 2019年(H31年) 3月 高知桜ライオンズクラブから録音図書再生機 46台(オーテピア高知図書館 23台,声と点字の図書館 23台)の寄贈を受ける 2019年(H31年) 4月 高知桜ライオンズクラブから寄贈を受けた録音図書再生機を活用し,オーテピア高知図書館と共同で県内の福祉施設,特別支援学校(学級),公立図書館に各種バリアフリー図書や読書機器等をセットで貸し出す「さくらバリアフリー文庫」サービス開始 2019年(R元年) 12月 故祖父江良夫氏ご遺族から録音図書再生機 12台の寄贈を受ける 2021年(R3年) 7月 携帯型デイジープレーヤー,マルチメディアデイジー再生用タブレット,触察3Dモデル貸出開始 2022年(R4年) 3月 「第2期オーテピア高知声と点字の図書館サービス計画」策定 4月 音声読み上げに対応した図書館向けの電子雑誌閲覧サービス「Kono Libraries(コノライブラリーズ)」の正式提供開始(高知図書館と共同実施)   3ページ 2 令和7年度運営方針 〜すべての人を『本』の世界へ〜 県内には,障害,高齢,病気など様々な理由で活字図書での読書が困難な方が多くいます。 声と点字の図書館は,すべての人が読書を楽しめるように,録音図書や点字図書などのバリアフリー図書で読書を積極的にサポートしていきます。   マーク 第2期オーテピア高知声と点字の図書館サービス計画の推進 T 「読書が困難な人」の読書・情報環境の充実 U 視覚に障害のある人の生活を支援する情報提供の充実 V 県民,市民との協働による読書・情報サービスの充実   T 「読書が困難な人」の読書・情報環境の充実への取組み ・読書が困難な人が多く利用する施設等(福祉,教育,医療機関など)との連携・協力 ・市町村図書館等との読書バリアフリーサービス連携・協力体制の構築  ・読書バリアフリー推進事業の実施   U 視覚に障害のある人の生活を支援する情報提供の充実への取組み ・高知県眼科医会の進めるロービジョンケア「高知家のいっぽ」の取組み継続 ・読書バリアフリー推進事業の実施(再掲)   V 県民,市民との協働による読書・情報サービスの充実への取組み ・読書バリアフリーについての啓発やPR ・ボランティアの養成及びスキルアップ等の講座を開催し,ボランティア活動の推進    4ページ 3 令和7年度実施計画 【重点目標】 関係機関及び県内市町村図書館と連携,協力し,県下全域の読書困難者への読書支援を推進する。 T 「読書が困難な人」の読書・情報環境の充実 ○成果指標:新規利用登録者数  【令和7年度目標値:90人】 第2期サービス計画の令和7年度目標値。 ○取組内容   利用促進に効果的な当事者に関わる福祉・医療・教育関係機関・施設,市町村図書館等と連携,協力して読書困難者の読書環境の充実を図る。 1 読書が困難な人が多く利用する施設等(福祉,医療機関など)との連携・協力  読書困難者の掘り起こしと当館への紹介など,当事者をサービスにつなげるサポートを担ってもらえる協力機関を増やすことにより,連携・協力の輪を広げていく。  【協力機関】障害者相談支援センター,地域包括支援センター,居宅介護支援事業所,医療機関(眼科,リハビリテーション科,セラピスト等) 2 学校との連携・協力  学校図書館や特別支援学校(学級)などの関係機関にマルチメディアデイジー図書や録音図書などのバリアフリー図書やサービスを周知し,ひとり1台端末の活用など子どもたち一人ひとりに応じた読書の形を提供できるよう取り組んでいく。 3 市町村図書館等との読書バリアフリーサービス連携・協力体制の構築   国の読書バリアフリー体制強化事業の活用やサピエ図書館の導入などについて,情報提供や研修等を行い,市町村図書館の読書バリアフリーサービスの実施を支援する。【サービス実施中:5館】 4 読書バリアフリー推進事業の実施  読書バリアフリー法関連の国補助事業を活用し,録音図書再生機の貸出,ICT活用支援,携帯型デイジープレーヤー,マルチメディアデイジー再生用タブレットの貸出など,障害者がより手軽にバリアフリー図書を利用できるサービスを実施する。 5ページ U 視覚に障害のある人の生活を支援する情報提供の充実 ○成果指標:視覚障害等に関する相談件数  【令和7年度目標値:300件】  第2期サービス計画では年間300件を目標。 ○取組内容 1 気軽に相談できる情報提供の窓口として,見えない・見えにくいことの困りごとや福祉機器や読書・情報機器に関することなど様々な相談に対応する。また,ICT活用などについて,視覚障害,ロービジョン対象のメニューを充実させる。 2 高知県眼科医会の進めるロービジョンケア「高知家のいっぽ」の取組み継続 開催日,行事内容,備考の順に記載 9月15日(予定) ルミエールフェスタ(視覚障害者向け福祉機器展示会,三者交流会,盲導犬体験等) 4階ホール・集会室・研修室 10月5日(予定) 目の健康講座(高知県眼科医会主催) 4階ホール・集会室・研修室   V 県民・市民との協働による読書・情報サービスの充実 ○成果指標:ボランティアによる図書製作数  【令和7年度目標値:ボランティアアンケートによる図書製作数】  図書製作数:ボランティア活動調査等による図書製作数の集計  点字図書 250タイトル 録音図書 109タイトル テキストデイジー 5タイトル マルチメディアデイジー 5タイトル ○取組内容 1 読書バリアフリーについての啓発やPR 2 ボランティア養成講座及びスキルアップ研修等を開催し,ボランティア活動の推進を図る。 6ページ 開催日,行事内容,備考の順に記載 (図)はオーテピア高知図書館と連携 啓発・PR 5月15日〜5月28日 パネル展示「ボランティア活動紹介・養成講座募集」 1階休憩コーナー 展示スペース 10月 パネル展示「サービス紹介」 1階休憩コーナー 展示スペース 11月 バリアフリー映画会 (図) 4階ホール 1月 パネル展示「読書バリアフリー啓発」 1階休憩コーナー 展示スペース ボランティア活動推進 6月14日〜3月 点訳ボランティア養成講座 1階会議室 7月 読みの調べ方講座(ボランティア対象)(図) 4階ホール 8月2日〜3月 音訳ボランティア養成講座 4階研修室ほか 11月 対面音訳スキルアップ講座(図) 4階研修室 1月 デジタル資料製作ボランティア養成講座 1階会議室 7ページ 4 組織 高知市健康福祉部 福祉事務所 声と点字の図書館 16名(正職員8名 再任用副主幹1名 任期付短時間勤務職員2名 会計年度任用職員5名)        館長:館内業務全般統括             副館長:館内業務全般補佐 点字図書館担当係長:館内業務全般補佐,学校連携 主幹(視覚障害生活訓練指導員):視覚障害者支援,対面音訳サービス 再任用副主幹(司書):利用促進,図書館・学校連携 主任(音訳指導員):マルチメディア・テキスト(デイジー)担当,補助金関係 主任(司書):音訳担当,対面音訳サービス 主任:情報支援担当,対面音訳サービス 主査(司書):点訳担当,庶務 専門員(司書)2名:貸出・読書支援 ※任期付短時間勤務職員 会計年度任用職員 5名 点訳担当1名,音訳担当2名,デジタル担当1名,職員業務補助1名 併任職員:高知県子ども・福祉政策部障害福祉課課長補佐 ○高知市事務分掌規則 (平成12年4月1日規則第51号) 抜粋 声と点字の図書館 (1) 点字図書,録音図書等に関すること。 (2) 点訳・音訳その他声と点字の図書館ボランティアの育成及び支援に関すること。 (3) 視覚障害者等への情報支援に関すること。 (4) 声と点字の図書館の運営管理に関すること。 8ページ 5 施設 ○設立年月日:平成30年7月24日 ○所在地:高知市追手筋2丁目1−1 オーテピア1階 ○休館日:月曜日(祝日の場合は開館)/毎月第3金曜日(8月及び祝日を除く)/資料特別整理期間(8月中に4日間)/年末年始(12月29日〜1月4日) ○開館時間:火曜〜金曜(午前9時〜午後8時)/土曜(午前9時〜午後6時※7・8月は午後8時まで)/日曜・祝日(午前9時〜午後6時) ○諸室 室名,面積(u)の順に記載 閲覧室 112.45  会議室  54.01 対面音訳室1 7.39 対面音訳室2 6.52 対面音訳室3 7.75  相談室A 18.36 相談室B 6.83  ボランティアスペース 77.86 校正室 17.07 編集室(1) 9.33 編集室(2) 7.11 保管庫 21.67 録音室(前室) 14.89 録音室(1) 6.5 録音室(2) 7.09 録音室(3) 6.5 録音室(4) 7.09 事務室 51.66 発送・作業室 41.56 印刷・製本室 18.63 録音図書用書庫 68.69 男子更衣室 4.37 女子更衣室 10.73 点字書庫 189.89 上記小計 773.95 廊下・トイレその他 143.99 合計 917.94 ○設備・備品 室名等,設置備品・機器等の順に記載  閲覧室 音声パソコン,デイジー図書再生機,デイジー図書再生用タブレット,点字ディスプレイ他  視覚障害者向け機器展示コーナー 拡大読書器,ルーペ,音声時計・体重計・体温計,音声読書器,ロービジョン筆記用具,便利グッズ他  ボランティアスペース 点訳・デジタル資料製作用パソコン,スキャナー  録音室 録音ブース,録音機材  印刷・製本室 点字プリンタ  バリアフリー設備 点字ブロック,音声案内,磁気ループ(補聴) 9ページ 6 予算 (単位:千円) 事業名,令和6年度予算(当初),令和6年度予算(補正・流用後),令和6年度決算,令和7年度予算(当初)の順に記載 声と点字の図書館運営協議会委員報酬 130 130 79 130 職員給与費 75444 77329 76697 79313 会計年度任用職員給与費(点字情報ネットワーク事業の1名分含む) 5478 6517 6517 6163 施設管理費 光熱水費,施設維持管理費 8522 8522 8298 8547 運営事業費 図書製作,貸出,広報誌郵送等 1932 1917 1833 3150 点字情報ネットワーク事業費 点字ニュース発送 120 134 132 134 声と点字の図書館ボランティア養成事業費 点訳・音訳ボランティア養成 1612 1598 1246 1871 視覚障害者情報支援事業費 ルミエールフェスタ,講座,相談等 194 277 275 385 声と点字の図書館利用促進事業費 各種バリアフリー図書購入 1148 1148 1060 555 声と点字の図書館ボランティア活動推進事業費 ボランティアスキルアップ研修,ボランティア活動支援 3927 3782 3556 3801 読書バリアフリー推進事業費 1074 1109 1108 1201 声と点字の図書館 竹内基金積立金 2 8 8 12 声と点字の図書館 事業振興基金積立金 12 45 45 74 合計 6年度予算(当初)99595 6年度予算(補正・流用後)102516 6年度決算 100854 7年度予算(当初)105336 10ページ 7 令和6年度蔵書統計 (令和7年3月31日末現在) (凡例) 1 区分はサピエ図書館におけるNDC分類による 2 児童書を含む 3 割合はタイトル数による 4 その他は 高知県関係,サピエNDC未分類等 点字図書 冊数,タイトル数,割合(%)の順に記載 0 総記 792 264 2.01 1 哲学・宗教 1669 517 3.94 2 歴史・地理 3899 879 6.71 3 社会科学 5022 1645 12.55 4 自然科学 4633 1703 12.99 5 技術 1295 629 4.80 6 産業 668 230 1.75 7 芸術 1358 498 3.80 8 言語 2019 521 3.98 9 文学 18932 5636 43.00 その他 1782 586 4.47 計 42069 13108 100.00 録音図書 カセット図書 巻数,タイトル数,割合(%)の順に記載 0 総記 1167 522 5.64 1 哲学・宗教 2509 486 5.26 2 歴史・地理 4287 675 7.30 3 社会科学 3121 550 5.95 4 自然科学 2551 636 6.88 5 技術 1058 304 3.29 6 産業 376 79 0.85 7 芸術 1249 261 2.82 8 言語 190 51 0.55 9 文学 31380 4815 52.07 その他 3385 868 9.39 計 51273 9247 100.00 CD録音図書 枚数,タイトル数,割合(%)の順に記載   0 総記 353 353 3.90 1 哲学・宗教 274 273 3.02 2 歴史・地理 408 408 4.51 3 社会科学 671 668 7.38 4 自然科学 730 720 7.95 5 技術 197 197 2.18 6 産業 107 107 1.18 7 芸術 260 260 2.87 8 言語 43 43 0.47 9 文学 5704 5700 62.98 その他 343 322 3.56 計 9090 9051 100.00 11ページ マルチメディアデイジー図書 枚数,タイトル数,割合(%)の順に記載 0 総記 3 3 0.37 1 哲学・宗教 10 10 1.22 2 歴史・地理 6 6 0.73 3 社会科学 57 57 6.97 4 自然科学 30 30 3.67 5 技術 9 9 1.10 6 産業 6 6 0.73 7 芸術 81 81 9.90 8 言語 16 16 1.96 9 文学 412 412 50.37 その他 188 188 22.98 計 818 818 100.00 12ページ 8 令和6年度実施計画成果 【重点目標】 関係機関及び県内市町村図書館と連携,協力し,県下全域の読書困難者への読書支援を推進する。 T 「読書が困難な人」の読書・情報環境の充実 ○成果指標:新規利用登録者数  【令和6年度目標値:80人】 【令和6年度実績:52人(達成率65%)】    6年度実績52人の内訳は次のとおり    声と点字の図書館の新規利用登録者数47人    連携協力図書館の新規利用登録者数5人(南国市1人,香南市4人) ○評価・分析  ・居宅介護支援事業所及び障害児支援事業所等の連絡会等での啓発・PRが前年度より,少なかったことが,新規利用登録者数に反映されていると考える。  ・室戸市保健介護課との連携・協力を実施。広報誌掲載やイベント参加において,バリアフリー図書を紹介したところ,個人1名・1団体の新規利用登録があった。  ・視覚障害者の新規利用登録者数が減少(38人→19人)  ・その他の障害者が増加(6人→13人)  ・読書バリアフリーサービスを開始している南国市,香南市で新規利用登録者が5名 ○課題  ・読書困難者は県内にも数万人規模で存在すると推定され,その多くがバリアフリー図書やサービスの存在を知らず,読書をあきらめている状況にあることから,継続して広報・PR等の周知活動に取り組む必要がある。。  ・読書困難者の掘り起こしと当館への紹介など,読書困難者をサービスにつなげるサポートをしてもらえる協力機関を増やすことにより,利用者拡大につなげていく必要がある。  ・連年の周知を続けていくことが必要である。 13ページ ○新規利用登録者数                                      かっこ内は(高知市:高知市以外)別の人数  内訳は視覚障害,その他の障害,その他の障害の内訳,※読書困難,読書困難の内訳の順に記載      ※読書困難の内訳は   @活字をそのままの大きさで読めない,長時間集中して読めない   A目で読んでも文字や内容がわからない又は内容を記憶できない   B本を持つことやページをめくることが困難 令和2年度 新規登録者 44人(24:20)  内訳   視覚障害 31人(16:15)   その他の障害 4人(3:1)   その他の障害の内訳 肢体不自由等2 知的0 発達障害1 精神0 聴覚1 その他0   読書困難 9人(5:4)   読書困難の内訳@8 A1 B0 令和3年度 新規登録者 44人(30:14)  内訳   視覚障害 24人(16:8)   その他の障害 12人(10:2)   その他の障害の内訳 肢体不自由等3 知的4 発達障害5 精神0 聴覚0 その他0   読書困難 8人(4:4)   読書困難の内訳@8 A0 B0 令和4年度 新規登録者 45人(29:16)  内訳   視覚障害 26人(13:13)   その他の障害 7人(7:0)   その他の障害の内訳 肢体不自由等3 知的1 発達障害2 精神1 聴覚0 その他0   読書困難 12人(9:3)   読書困難の内訳@8 A3 B1 令和5年度 新規登録者 55人(33:22)  内訳   視覚障害 38人(19:19)   その他の障害 6人(3:3)   その他の障害の内訳 肢体不自由等4 知的1 発達障害1 精神0 聴覚0 その他0   読書困難 11人(11:0)   読書困難の内訳@10 A1 B0 令和6年度 新規登録者 47人(30:17)  内訳   視覚障害 19人(11:8)   その他の障害 13人(10:3)   その他の障害の内訳 肢体不自由等4 知的0 発達障害5 精神4 聴覚0 その他0   読書困難 15人(9:6)   読書困難の内訳@15 A0 B0 ○その他の取組実績  (1) 読書が困難な人が多く利用する施設等(福祉,教育,医療機関等)との連携・協力  (ア)福祉関係機関等との連携    室戸市保健介護課との連携     ・広報むろと4月号に「オーテピア高知声と点字の図書館よりお知らせ」を掲載     ・2024年度室戸市人権教育研究大会参加(8月2日,来場者数 138名)      バリアフリー図書展示・紹介      【成果】新規利用登録者:個人1人,団体1施設 14ページ    福祉関係機関への啓発・PR     ・高知市居宅介護支援事業所協議会総会にて,啓発・PR活動(4月18日)     ・療育福祉センター部内会議にて,啓発・PR活動(7月17日)     ・高知市健康福祉部・こども未来部部局研修「障がい者虐待予防研修会」(11月8日)     ・高知市基幹型地域包括支援センターにて,啓発・PR活動(11月19日)     ・高知ふくし機器展出前図書館(11月29日,30日)※高知図書館合同     ・高知市障害者相談支援事業所連絡会にて,啓発・PR活動(2月21日)     ・県民いきいき講座(高齢期知っとく講座,馬路村)出前図書館(3月15日)  (イ)教育関係機関への啓発・PR等     ・高知市学校図書館支援員研修会にて,啓発・PR(10月18日)     ・高知市教育研究所研究協力校発表会(見学)(1月24日)     ・高知市教育研究所へ,マルチメディアデイジー図書の1人1台端末利用について啓発・PR(3月7日)  (2)市町村図書館等との読書バリアフリーサービス連携・協力体制の構築   (ア)読書バリアフリーサービス開始の市町村図書館をサポート     ・南国市立図書館職員への読書バリアフリーサービス実施支援研修(5月31日)     ・県内市町村図書館への読書バリアフリーサービス実施支援事業を継続(予算資料等作成支援,サピエ図書館加入支援,サービス要綱等の作成支援,録音図書再生機・タブレットの貸出,PR・パンフレット制作,図書貸出業務,サービス開始後の相談支援)   (イ)その他読書バリアフリーサービスを検討している市町村図書館をサポート     ・佐川町立図書館職員への対面音訳サービス研修(10月30日)     ・室戸市立市民図書館職員への読書バリアフリーサービス研修(12月27日)   (ウ)市町村図書館ブロック別研修会でバリアフリーサービスをテーマに講演     ※高知図書館と連携     前期・中央ブロック(土佐市)参加者15名(6月17日)       ・東部ブロック(香美市)参加者21名(6月24日)       ・西部ブロック(宿毛市)参加者12名(7月1日)     後期・中央ブロック(高知市)参加者13名(2月10日)       ・東部ブロック(安芸市)参加者8名(3月3日)       ・西部ブロック(四万十市)参加者9名(3月10日)  (3)読書バリアフリー関係セミナー等への講師派遣     ・小学館,集英社 職員対象セミナー講師(11月13日) 15ページ (4)利用者交流会の実施 ・声と点字の図書館利用者・ボランティア・職員交流会(9月16日) 参加者:29人 (5)電子雑誌閲覧サービス「Kono Libraries」 ・実績 累積利用者数2,148人(令和7年3月31日現在) 読まれた雑誌号数5,533号(令和6年度) ・オーテピア高知声と点字の図書館・オーテピア高知図書館において,障害者サービス及び多文化サービス向上のため令和4年4月から正式導入したが,和雑誌の音声読み上げ対応(好読)が減ったことから,令和7年3月31日をもって,「Kono Libralies」の提供は終了。 (6)読書バリアフリー推進事業   国補助事業(地域における読書バリアフリー体制強化事業等)の活用  (ア)利用者等へのデイジー図書再生機等貸出状況(令和7年3月末日現在)  ・デイジー図書再生機貸出台数:107台  ・携帯型デイジープレーヤー貸出回数:個人400回 団体20回  ・アンドロイドタブレット貸出回数:個人9回 団体0回  ・iPad貸出回数:個人15回 団体26回  (イ)読書機器等に関する利用相談,指導,トラブルサポートなどの件数   相談項目,視覚障害,その他の障害など,団体,合計の順に記載。   読書情報機器関係(デイジープレーヤーなど)  43 13 3 59   福祉機器相談 (拡大読書器,音声読書器など) 35 6 2 43   情報機器関係 (PC,スマホ,タブレットなど) 81 4 1 86   合計 159 23 6 188  (ウ)サピエ利用支援 新規登録者4人  (エ)ICTサポーター講習   ・障害者の身近な家族,教員等の支援者を対象にサピエ図書館の利用やICT利活用をサポートできる人材を養成:39人 16ページ  (7)来館者数など   来館者数 令和6年度 47,896人(令和5年度 47,080人) 視察見学数 学校見学46件 2,393人  インターンシップ・職場体験4件 10人  その他の視察見学31件291人 U 視覚に障害のある人の生活を支援する情報提供の充実 ○成果指標:視覚障害等に関する相談件数  【令和6年度目標値:300件】  【令和6年度実績:293件(達成率 97.7%)】   ○評価・分析  ・前年度より,視覚障害者の新規利用登録数が減っていることから,図書利用と読書情報機器関係の相談件数が減っている。  ・福祉機器と情報機器関係の相談件数は,前年度とほぼ同数である。視覚障害者向け機器展示コーナーで紹介している拡大読書器などを実際に試用することで,利用者自身が機器を使いこなせるか,また必要性を確認してもらう機会となるように対応を行った。また,スマートフォンなどの情報機器については,利用者の関心も高く,相談内容が多岐にわたるため,個別で対応を行うことで,相談者の理解度を高めた。   ○課題 ・スマートフォンなどの情報機器関係の相談内容が多岐にわたることと,操作技術など最新の情報を入手するなどの相談指導体制の充実を図る必要がある。  ・情報提供施設として,最新の福祉機器及び情報機器の情報提供を図る必要がある。   ○視覚障害に関する相談件数 1 視覚障害者(ロービジョン含む) 234件(令和5年度 265件) 訪問 29件 来館 129件 電話 61件 メール 12件 その他 3件 市内 185件 市外 46件 県外 3件 【相談内容件数】 @図書利用 21件(令和5年度 41件) A 読書情報機器関係 43件(令和5年度 57件) B 福祉機器相談 35件(令和5年度 37件) C 情報機器関係 81件(令和5年度 83件) D 福祉サービス 2件(令和5年度 5件) E その他 52件(令和5年度 42件)   2 その他の障害等 38件(令和5年度 19件) 訪問 7件 来館 24件 電話 6件 その他 1件   市内 25件 市外 13件   17ページ 【相談内容件数】 @図書利用 11件(令和5年度 5件) A 読書情報機器関係 13件(令和5年度 5件) B福祉機器相談 6件(令和5年度 2件) C情機器関係 4件(令和5年度 6件) D福祉サービス 0件(令和5年度 0件) Eその他 4件(令和5年度 1件)   3 医療機関・福祉施設・特別支援学校・市町村図書館 等   17(令和5年度 37)件  ※訪問 6件  来館3件  電話 8件   市内11件  市外5件  県外1件 【相談内容件数】 @図書利用 5件(令和5年度 9件) A読書情報機器関係 3件(令和5年度 8件) B福祉機器相談 2件(令和5年度 1件) C情報機器関係 1件(令和5年度 4件) D福祉サービス 0件(令和5年度 1件) Eその他 6件(令和5年度 14件)    4 その他 4件(令和5年度 7件) ○その他の取組実績 ・視覚障害オンライン基礎講座(ルミエールサロン主催)への参加(8月29日) ・ルミエールフェスタ(視覚障害者用福祉機器展示会)(9月16日) 来場者数:機器展示会200人(高知県立盲学校出前講座「点字名刺づくり」18人を含む) 内訳:視覚障害者対象盲導犬体験歩行9人,一般の方対象盲導犬教室45人,日常用具・便利グッズの最新情報セミナー33人 ・高知県目の健康講座(高知県眼科医会主催)への協力(10月6日) 参加者:47人 ・情報化対応支援者研修会へ職員派遣(10月23日〜25日) 仙台市  ・セミナー「中途失明した科学者はどのように点字を読んでいるか」(1月8日)参加者:39人 ・県民いきいき講座(高齢期知っとく講座,馬路村)出前図書館(3月15日)参加者:24人   V 県民・市民との協働による読書・情報サービスの充実 ○成果指標:ボランティアによる図書製作数  【令和6年度目標値:ボランティアアンケート等による図書製作数】  【令和6年度図書製作数は次表のとおり】   令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度,達成率の順に記載 単位はタイトル数 ( )内は目標値  点字図書 296(210),322(220),356(230),361(240),150.4%  録音図書 103(94),63(123),66(116),64(98),65.3%  テキストデイジー  3(5),3(5),1(5),1(5),20.0%  マルチメディアデイジー  8(5),9(5),11(5),13(5),260.0% 18ページ ○評価・分析  ・録音図書については目標を下回ったが,点字図書やマルチメディアデイジー図書は  目標値を超える製作数となった。   ○課題  ・今後も現在の図書製作数を維持継続できるように取り組んでいくことが必要。   ○取組実績 (ア)ボランティア活動の推進 活動内容 (図) ⇒オーテピア高知図書館連携 開催日,行事内容,備考の順に記載 6月15日〜3月22日 点訳ボランティア養成講座 参加数 8名 7月14日 読みの調べ方講座(ボランティア対象)(図)参加数 19名 8月3日〜3月15日 音訳ボランティア養成講座 参加数 15名 12月15日 対面音訳スキルアップ研修(図)参加数 10名 1月11日 デジタル資料製作ボランティア養成講座 参加数 7名   登録ボランティア数 令和2年度,令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度の順に記載 点訳 87人 99人 110人 104人 108人 音訳 84人 84人 92人 89人 91人 ※対面音訳 77人 65人 63人 68人 62人 ※デジタル資料製作 32人 28人 37人 38人 40人 ※音訳,点訳ボランティアとの重複者あり。   ボランティア養成講座受講者  令和2年度,令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度の順に記載 (  )内は修了者数   点訳(定員15人) 18人(12人) 16人(9人) 13人(9人) 6人(5人) 8人(7人) 音訳(定員15人) 16 人(12人) 15人(14人) 11人(9人) 12人(10人) 15人(10人) デジタル資料製作(定員10人) 実施せず 8人(7人) 4人(4人) 5人(5人) 7人(7人) 19ページ (イ)啓発・PR (図) ⇒オーテピア高知図書館連携 開催日,行事内容等の順に記載 パネル展示(1階休憩コーナー・展示スペース) 5月9日〜22日 ボランティア活動紹介・養成講座募集 10月10日〜23日 点字の世界にいらっしゃい 1月9日〜22日 読書バリアフリーについて 点字教室(高知市行政出前講座:あなたに届け隊出前講座) 7月31日 江陽小学校放課後児童クラブ(第1,第2)         児童70名,教員6名 8月6日 泉野小学校放課後児童クラブ(第2)              児童38名,教員2名 8月8日 横浜新町小学校放課後児童クラブ(第1)          児童20名,教員3名 8月16日 大津小学校放課後児童クラブ(第2,第3)         児童24名,教員7名 8月21日 春野東小学校放課後児童クラブ                  児童28名,教員4名 8月23日 春野西小学校放課後児童クラブ                  児童29名,教員3名 8月27日 神田小学校放課後児童クラブ (第1,第2,第3)   児童84名,教員9名 8月28日 神田小学校放課後児童クラブ(第4,第5)         児童56名,教員6名 8月29日 潮江南小学校放課後児童クラブ(第1,第2)       児童32名,教員7名 11月22日 マルナカ高知インター店 紡                      参加者9名 12月6日 介良潮見台小学校 3年1組                    児童37名 教員4名 1月15日  高須小学校3年1組,2組,3組                 児童73名 教員3名 1月28日  附属小学校3年A組,B組,C組                 児童84名 教員3名 1月31日  旭東小学校3年1組,2組,3組                児童79名 教員4名 その他の啓発・PR 開催日,行事内容,参加人数の順に記載 5月22日,23日,24日 高知東高等学校:授業「生活と福祉」障害者理解の一環としての出前講座 (点字体験,視覚障害者理解,高校生に期待すること) 生徒44名 教員2名 7月25日 佐川町立佐川小学校放課後児童クラブ(第1,第2,第3)点字教室 児童64名 教員12名 7月31日 香美市立図書館「子ども司書養成講座」(図) 参加者14名 8月1日 香南市立図書館「子ども司書養成講座」(図) 参加者14名 8月2日 いの町教育委員会 夏休みこども教室 参加者16名 8月25日 ほおっちょけんがオーテピアをジャックする!?(点字体験ブース出展) ブース参加者50名 11月3日 バリアフリー映画会(図) 「異動辞令は音楽隊!」音声ガイド,字幕付き映画 参加者 75名 12月8日 人権啓発フェスティバル ここるんフェスタ(高知市東洋電化中央公園) ブース立寄り100名 うち点字体験57名 20ページ 12月12日 丸の内高等学校:視覚障害に関する理解や共感を深める講演及びワーク 生徒34名 教員2名 12月18日 附属小学校3年A組:オーテピアのバリアフリー環境,点字図書館の特徴を知る。 児童29名 教員2名 12月19日 附属小学校3年C組:点字を読むことをテーマに実施 児童28名 教員2名 2月8日 ユニバーサルデザインセミナー 「カラーユニバーサルデザインについて」 参加者24名 Wその他の実績,統計資料 (ア)利用登録者数の状況(令和7年3月末現在)単位:人    ※( )内は,5年以上利用がない人を除いた人数 高知市内,高知市外,県内合計, 県外, 合計の順に記載 令和6年度 468(320) 308(207) 776(527) 89(20) 865(547) 令和5年度 446(324) 293(204) 739(528) 89(20) 828(548) 令和4年度 424(320) 276(200) 700(520) 89(20) 789(540) 令和3年度 403(304) 266(192) 669(496) 88(19) 757(515) 令和2年度 382(290) 253(182) 635(472) 88(21) 723(493) 21ページ (イ)県内市町村別登録者数(令和7年3月末現在) 圏域別,累計,実人数,新規の順に記載 「実人数」とは, 5年以上利用がない人を除いた人数 高知市 468 320 30 安芸  室戸市 4 3 1   安芸市 18 13 0  東洋町 2 2 0  奈半利町 5 4 0  田野町 2 2 0  安田町 4 4 0  北川村 2 1 0  馬路村 0 0 0    芸西村 5 3 0  計 42 32 1 中央東  南国市 33 24 1  香美市 16 13 1  香南市 19 18 1  本山町 3 1 0     大豊町 1 0 0   土佐町 3 0 0  大川村 1 1 0  計 76 57 3 中央西  土佐市 25 21 2  いの町 20 13 1  仁淀川町 6 5 0  佐川町 8 5 1  越知町 10 5 0  日高村 24 8 1  計 93 57 5 高幡  須崎市 20 13 3  四万十町 8 6 0  梼原町 3 2 1  津野町 5 4 1  中土佐町 5 4 0  計 41 29 5 幡多  四万十市 19 13 2  宿毛市 10 6 0  土佐清水市 14 7 0  黒潮町 6 2 0  大月町 6 3 1  三原村 1 1 0  計 56 32 3 高知市以外 308 207 17 合計 776 527 47 (ウ)図書及び利用状況 貸出数(令和7年3月末現在)タイトル数 令和2年度,令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度の順に記載 点字図書 1080 904 870 936 893 録音図書 カセット 320 256 222 171 188 録音図書 デイジー図書 7207 6015 5372 5339 4261 録音図書 コンテンツ提供 12462 13566 12992 13305 13957 マルチメディアデイジー図書 マルチメディアデイジー図書 487 313 416 359 238 マルチメディアデイジー図書 コンテンツ提供  28 565 510 343 233 ※「コンテンツ提供」は他館製作デイジー図書・マルチメディアデイジー図書のデータをサピエ図書館からダウンロードしての貸し出し 22ページ (エ)サピエ図書館利用状況 個人会員登録者数(令和7年3月末現在) 令和2年度,令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度の順に記載 登録者数 145人 158人 163人 169人 173人 個人会員図書データダウンロード利用回数(令和7年3月末現在) 令和2年度,令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度の順に記載  点字データ 3538回 4371回 2983回 3394回 963回  音声デイジー 29333回 31787回 32924回 26493回 24662回   テキストデイジー 3266回 2309回 2245回 1960回 1983回  マルチメディアデイジー 45回 25回 46回 24回 42回 (オ)対面音訳サービス オーテピア高知図書館と合同実施(令和7年3月末現在) 令和2年度,令和3年度,令和4年度,令和5年度,令和6年度の順に記載 実施数 653回 929回 984回 1048回 969回 実利用人数 15人 13人 15人 16人 13人 23ページ 9 関係条例・規則等 ○高知市立点字図書館条例 (昭和42年8月1日条例第41号) 改正 昭和42年10月26日条例第49号昭和47年6月24日条例第39号    平成19年10月1日条例第42号平成29年10月1日条例第53号 平成31年1月1日条例第3号 (設置) 第1条 身体障害者福祉法(昭和24年法律第283号)第28条第2項の規定に基づいて,本市に点字図書館を設置する。 (名称及び位置) 第2条 点字図書館の名称及び位置は,次のとおりとする。  名称 高知声と点字の図書館  位置 高知市追手筋二丁目1番1号 (事業) 第3条 点字図書館は,次に掲げる事業を行う。 (1) 点字・録音図書記録その他必要な資料を収集し,整理し,及び保存して視覚障害その他の障害により視覚による表現の認識が困難な者(以下「視覚障害者等」という。)の利用に供し,その教養,調査研究,レクリエーション等に資すること。 (2) 点訳・音訳ボランティアその他点字図書館ボランティアの育成及び支援を図ること。 (3) 視覚障害についての相談,支援等に関すること。 (4) 前3号に掲げるもののほか,第1条の設置目的を達成するために必要な事業 (開館時間) 第4条 点字図書館の開館時間は,次のとおりとする。ただし,市長が必要と認めるときは,これを変更することができる。 (1) 火曜日から金曜日まで(国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号。以下「祝日法」という。)に規定する休日に当たる場合を除く。) 午前9時から午後8時まで (2) 土曜日,日曜日及び祝日法に規定する休日 午前9時から午後6時まで (休館日) 第5条 点字図書館の休館日は,次のとおりとする。ただし,市長が必要と認めるときは,臨時に休館し,又は,臨時に開館することができる。 (1) 月曜日(祝日法に規定する休日に当たる場合を除く。) (2) 毎月(8月を除く。)第3金曜日(祝日法に規定する休日に当たる場合を除く。) (3) 12月29日から翌年の1月4日までの日 (4) 8月中において4日の範囲内で市長が指定する日 24ページ (使用料) 第6条 点字図書館の利用については,使用料を徴収しない。 (入館の制限及び退館) 第7条 市長は,次の各号のいずれかに該当するときは,点字図書館への入館を拒否し,又は点字図書館から退館させることができる。 (1) 他人に迷惑をかけ,又は点字図書館の資料,施設若しくは設備器具等を汚損し,若しくは破損するおそれがあるとき。 (2) 管理上必要な指示に従わないとき。 (3) 前2号に掲げるもののほか,入館させることが適当でないと認められるとき。 (損害の賠償等) 第8条 点字図書館を利用した者が,点字図書館の資料又は施設若しくは設備器具等を汚損し,損傷し,又は亡失したときは,市長の指示に従い,これを原状に回復し,又はその損害を賠償しなければならない。 2 市長は,やむを得ない理由があると認めるときは,賠償額を減額し,又は免除することができる。 (高知声と点字の図書館運営協議会) 第9条 点字図書館の運営に関し市長の諮問に応ずるとともに,点字図書館が行う事業につき,市長に対して意見を述べる機関として,高知声と点字の図書館運営協議会(以下「協議会」という。)を置く。 2 協議会は,次に掲げる者のうちから市長が委嘱する委員10人以内をもつて組織する。 (1) 視覚障害者等の関係団体の代表者等 (2) 視覚障害者等の福祉,医療及び教育並びにボランティア活動等の関係者 (3) 前2号に掲げるもののほか,市長が特に必要と認める者 3 委員の任期は,2年とする。ただし,補欠の委員の任期は,前任者の残任期間とする。 4 委員は,再任されることができる。 5 委員は,その職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする。 6 前各項に規定するもののほか,協議会の組織及び運営に関し必要な事項は,規則で定める。 (委任) 第10条 この条例の施行について必要な事項は,市長が定める。 (附則等省略) 25ページ ○高知市立点字図書館条例施行規則 (昭和50年1月1日規則第1号) 改正 昭和50年11月1日規則第84号 昭和61年2月1日規則第7号    昭和61年5月1日規則第35号 平成12年4月1日規則第16号    平成19年4月1日規則第44号 平成26年3月1日規則第14号    平成27年4月1日規則第50号 平成29年5月18日規則第100号 平成30年7月24日規則第70号 平成31年1月1日規則第3号 (目的) 第1条 この規則は,高知市立点字図書館条例(昭和42年条例第41号。以下「条例」という。)の施行について必要な事項を定めることを目的とする。 (職員) 第2条 点字図書館に次の職員を置く。 (1) 館長 (2) 司書 (3) その他の職員 (高知声と点字の図書館運営協議会) 第3条 条例第9条第1項に規定する高知声と点字の図書館運営協議会(以下「協議会」という。)に,会長及び副会長1人を置き,委員の互選によりこれを定める。 2 会長は,会務を総理し,協議会を代表する。 3 副会長は,会長を補佐し,会長に事故があるとき,又は会長が欠けたときは,その職務を行う。 4 協議会の会議は,会長が必要に応じて招集し,会長が議長となる。 5 協議会は,委員の過半数が出席しなければ,会議を開き,及び議決をすることができない。 6 協議会の議事は,出席した委員の過半数で決し,可否同数のときは,議長の決するところによる。 7 協議会の庶務は,点字図書館において処理する。 8 前各項に規定するもののほか,協議会の運営に関し必要な事項は,会長が協議会に諮って定める。 (点字図書館資料等の管理等) 第4条 次に掲げる点字図書館資料等(以下「図書館資料等」という。)の購入,検収及び管理については,図書館資料等の合理的,かつ,能率的な運営を図るため,高知市物品会計規則(平成8年規則第31号)第54条の規定により,この規則の定めるところにより行う。 (1) 点字図書,録音図書その他の資料(以下「図書等」という。) (2) 読書機器,情報機器及び日常生活支援用具(以下「読書機器等」という。) (3) 図書等の資料製作用機器(以下「資料製作用機器」という。) (図書館資料等の年度区分) 第5条 図書館資料等の受入れ及び払出しは,会計年度によって区分し,その所属年度は,現に受入れ又は払出しのあつた日の属する年度とする。 26ページ (寄贈図書館資料等の受入れ) 第6条 寄贈された図書館資料等(以下「寄贈図書館資料等」という。)の受入れは,館長が行う。 2 寄贈図書館資料等には,寄贈者の氏名及び寄贈年月日を記入してその厚意を記念するものとする。 3 寄贈に要する経費は,寄贈者の負担とする。ただし,特に必要があると認めるときは,その経費の一部又は全部を市で負担することができる。 (帳簿の記載) 第7条 館長は,図書館資料等の受入れ及び払出しに関する基本帳簿及び必要な補助簿等を備えて図書館資料等の管理を明らかにしなければならない。 2 基本帳簿への記載は,その記載原因の発生の都度,直ちにしなければならない。 (帳簿記載の省略) 第8条 消耗度の高いもの及び時期性の強いもの並びに雑誌,新聞,パンフレット等については,前条の規定にかかわらず,基本帳簿への記載を省略することができる。 (館内利用) 第9条 図書館資料等は,館内で職員の指示に従い利用できる。 (貸出しを受けることができる者) 第10条 図書等及び読書機器等の個人貸出し(以下「個人貸出し」という。)を受けることができる者は,次に掲げる者とする。 (1) 視覚障害その他の障害により視覚による表現の認識が困難な者(以下「視覚障害者等」という。) (2) 前号に掲げる者のほか,館長が適当と認めた者 2 図書等及び読書機器等の団体貸出し(以下「団体貸出し」という。)を受けることができる者は,次に掲げる者とする。 (1) 他の点字図書館及び公共図書館 (2) 視覚障害者等の団体 (3) 視覚障害者等が利用する福祉,医療,教育施設等で館長が適当と認めたもの (個人貸出し又は団体貸出しを受ける者の登録) 第11条 個人貸出し又は団体貸出しを受けようとする者は,館長の定めるところにより登録を受けなければならない。 2 前項の登録を受けた者は,当該登録に係る事項について異動を生じたときは,その旨を館長に届け出なければならない。 (貸出期間等) 第12条 図書等及び読書機器等の貸出期間は,郵送日数を除き30日以内とする。ただし,館長が必要と認めるときは,その期間を伸縮することができる。 2 個人貸出しについて,同時に貸し出すことができる図書等の数量は,点字図書にあっては10タイトル以内,録音図書その他の資料にあっては 20 タイトル以内とする。 27ページ 3 団体貸出しについて,同時に貸し出すことができる図書等の数量は,50タイトル以内とする。ただし,館長が必要と認めるときは,その数量を変更することができる。 4 同時に貸し出すことができる読書機器等の数量は,館長が定める。 (ボランティアの登録) 第13条 条例第3条第2号に規定する点訳・音訳ボランティアその他点字図書館ボランティアとして活動しようとする者は,館長の定めるところにより登録を受けなければならない。 (資料製作用機器の貸出し) 第14条 資料製作用機器の貸出しを受けることができる者は,前条の登録を受けた者(以下「登録ボランティア」という。)及び館長が適当と認めた者とする。 2 資料製作用機器の貸出期間は,登録ボランティアにあっては当該登録期間内とし,館長が適当と認めた者にあっては館長が認めた期間とする。 (不用図書館資料等の廃棄) 第15条 館長は,不用又は使用不能になった図書館資料等は,適時にこれを廃棄し,常に図書館資料等の質的向上を図るものとする。 2 館長は,善良な管理の下で図書館資料等が亡失したときは,その事情を調査し,6月以上経過しても未解決のときは,これを除籍処分にすることができる。 (施設の使用) 第16条 市長は,次の各号のいずれかに該当するときは,点字図書館の施設を使用させることができる。 (1) 視覚障害者等が更生のための研修会等に使用するとき。 (2) 視覚障害者等の援護及び福祉を目的として使用するとき。 (3) 点訳及び録音奉仕活動のために使用するとき。 (4) その他市長が適当と認めるとき。 2 点字図書館の施設を使用しようとする者は,市長に事前の許可を受けるものとする。 (その他) 第17条 この規則に定めるもののほか必要な事項は,市長が別に定める。 (附則等省略) 28ページ ○高知声と点字の図書館長に対する事務委任規則 (平成29年5月18日規則第101号) (趣旨) 第1条 この規則は,地方自治法(昭和22年法律第67号)第153条第1項の規定に基づき,市長の権限に属する事務の一部を高知市立点字図書館条例施行規則(昭和50年規則第1号)第2条第1号に規定する館長(以下「点字図書館長」という。)に委任することに関し必要な事項を定めるものとする。 (委任事務) 第2条 点字図書館長に委任する事務は,点字図書館に関する事務のうち次に掲げるものとする。 (1) 点字図書,録音図書その他の資料(以下「図書等」という。)の収集,整理及び閲覧並びに貸出しに関すること。 (2) 図書等の奨励及び相談事業に関すること。 (3) 貸出中の図書等の紛失又は破損に対する弁償に関すること。 (4) 点訳・音訳ボランティアその他点字図書館ボランティアの育成及び支援に関すること。 (5) 館報,目録及び利用案内等の編集及び刊行に関すること。 (6) 点字図書館の施設の使用許可に関すること。 (7) 3日以内の臨時休館に関すること。 (8) 前各号に掲げるもののほか,点字図書館の管理及び運営に関すること。 (異例に属する事務等の取扱い) 第3条 点字図書館長は,前条の規定により委任された事務であっても,異例に属し,又は特に重要と認められる事務については,あらかじめ市長の指示を受け,又は必要に応じて市長に報告しなければならない。 附則 この規則は,公布の日から施行する。 附則(平成30年7月24日規則第71号) この規則は,公布の日から施行する。 29ページ ○高知声と点字の図書館利用者サービス等実施要綱(平成30年7月24日制定) (趣旨) 第1条 この要綱は,高知市立点字図書館条例施行規則(昭和50年規則第1号。以下「規則」という。)第17条の規定に基づき,高知声と点字の図書館(以下「声と点字の図書館」という。)における図書等及び読書機器等(以下「資料等」という。)の貸出しその他のサービスの実施に関し必要な事項を定めるものとする。 (定義) 第2条 この要綱において使用する用語の意義は,規則において使用する用語の例による。 (視覚障害者等) 第3条 規則第10条第1項第1号に規定する視覚障害者等とは,別表1に掲げる障害等の状態にあり,かつ,著作権法(昭和45年法律第48号)第37条第3項に規定する視覚著作物を視覚によりその表現が認識される方式によって利用することが困難な者をいう。 (利用登録) 第4条 規則第11条第1項の登録(以下「利用登録」という。)を受けようとする者は,所定の利用登録申込書により館長に申し込むものとする。ただし,利用登録を受けようとする者が声と点字の図書館に来館できないときは,電話,ファクシミリ,郵便,電子メール等により,又はその代理人が申し込むことができる。 2 館長は,前項の規定による申込みがあったときは,その内容を確認し,適当と認めたときは,当該申込みをした者の利用登録を行うものとする。この場合において,個人貸出しに係る利用登録の申込みについては,別表2に定める確認事項によりその内容を確認するものとする。 (貸出手続) 第5条 利用登録を受けた者(以下「登録者」という。)は,資料等の貸出しを受けようとするときは,館長に申し出るものとする。ただし,登録者が声と点字の図書館に来館できないときは,電話,ファクシミリ,郵便,電子メール等により,又はその代理人が申し出ることができる。 (登録の取消し等) 第6条 館長は,登録者が次の各号のいずれかに該当するときは,利用登録を取り消し,又は資料等の貸出しを停止することができる。 (1) 偽りその他不正の手段により利用登録を受けたとき。 (2) 貸出しを受けた資料等を転貸したとき。 (3) 規則第12条第1項に規定する貸出期間を経過し,貸出しを受けた資料等の返却の督促を受けたにもかかわらず当該資料等を返却しないとき。 (4) 高知市立点字図書館条例(昭和42年条例第41号),規則又はこの要綱に違反したとき。 (5) 前各号に掲げるもののほか,館長が不適当と認めたとき。 (ボランティアの登録) 第7条 規則第13条の登録を受けようとする者は,所定の様式により館長に申し込むものとする。 30ページ 2 館長は,前項の規定による申込みがあったときは,その内容を確認し,適当と認めたときは,当該申込みをした者を所定のボランティア名簿に登録するものとする。 3 館長は,登録ボランティアが次の各号のいずれかに該当するときは,当該登録を取り消すことができる。 (1) 登録ボランティアとしての活動(以下「ボランティア活動」という。)を中止する申出があったとき。 (2) 1年以上ボランティア活動の実態がないとき。 (その他のサービスの利用等) 第8条 登録者のうち,個人貸出しの利用登録を受けたもの(以下「個人貸出登録者」という。)は,声と点字の図書館において,次に掲げるサービスを利用することができる。 (1) サピエ図書館サービス(特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会が運営する視覚障害者情報総合ネットワークに声と点字の図書館を通じて会員登録した個人貸出登録者に対し,当該ネットワークが録音図書等のデータ等を提供するサービスをいう。) (2) 対面音訳サービス (3) 資料製作サービス(オーテピア高知図書館(高知県立図書館と高知市立市民図書館の合築により整備する図書館をいう。)が所蔵する図書館資料又は個人貸出登録者が所有する資料について点訳,音訳又はデジタル化の方式による製作を行うサービスをいう。) 2 登録者は,資料等の貸出しを受けるに当たっては,郵送貸出サービスを利用することができる。 3 前2項に規定するサービスを利用する場合は,個人貸出登録者又は登録者は,館長に申し出るものとする。ただし,第1項第2号に掲げるサービスを利用する場合は,個人貸出登録者は,あらかじめ当該サービスの利用を希望する日時を申し出るものとする。 (資料製作サービスによる製作) 第9条 館長は,前条第1項第3号に掲げるサービスの利用について同条第3項の規定による申出があったときは,当該申出に係る資料について他の点字図書館等において個人貸出登録者の求める方式で製作されておらず,かつ,製作される予定がない場合(館長が必要と認める場合を含む。)に限り,当該方式により製作することができる。 2 前項の製作は,点訳,音訳又はデジタル化の方式のうちいずれかの方式によるものとし,同一資料について複数の方式で製作しないものとする。 (郵送貸出サービスによる貸出し) 第10条 館長は,第8条第2項に規定するサービスの利用について同条第3項の規定による申出があったときは,当該申出に係る資料等が郵便法(昭和22年法律第165号)第27条第2号又は第3号に掲げる郵便物に該当する場合に限り,郵送により貸し出すものとする。 31ページ 2 前項の規定にかかわらず,館長は,郵便法第27条第3号に掲げる郵便物に該当しない録音図書その他の資料について,特に必要と認めるときは,郵送により貸し出すことができる。 (その他) 第11条 この要綱に定めるもののほか必要な事項は,別に定める。 附則 この要綱は,平成30年7月24日から施行する。 別表1  障害等の状態 視覚障害 聴覚障害 肢体障害 精神障害 知的障害 内部障害 発達障害 学習障害 いわゆる「寝たきり」の状態 一過性の障害 入院患者 その他館長が認めた障害 別表2 利用登録確認項目リスト  確認事項 身体障害者手帳がある。 [ ]級 精神障害者保健福祉手帳がある。 [ ]級 療育手帳(愛の手帳)がある。 区分[ ] 医療機関・医療従事者からの証明書がある。 福祉窓口等から障害の状態を示す文書がある。 学校・教師から障害の状態を示す文書がある。 職場から障害の状態を示す文書がある。 学校における特別支援を受けている,又は受けていた。 福祉サービスを受けている。 ボランティアのサポートを受けている。 家族やヘルパーに文書類を読んでもらっている。 活字をそのままの大きさでは読めない。 活字を長時間集中して読むことができない。 32ページ 目で読んでも内容が分からない,あるいは内容を記憶できない。 身体の病臥状態,まひ等により,資料を持ったりページをめくったりできない。 その他原本をそのままの形では利用できない。 (障害の種類)視覚,聴覚,平衡,音声,言語,咀嚼(そしゃく),上肢,下肢,体幹,運動−上肢,運動−移動,心臓,腎臓,呼吸器,膀胱(ぼうこう),直腸,小腸,免疫